2009年より始まった埼玉県のアーティスト、ギャラリー、美術関係者をつなげ、ひとつのムーブメントを生み出そうとする活動「さいたま美術展<創発>プロジェクト」。今回は「さいたま国際芸術祭2023」に合わせ、さいたま市を中心に3つのプログラムを展開します。
画廊や美術家、キュレーターが行う「展覧会プログラム」、市民や学校が参加する「イベント・プログラム」、これらの情報を発信する「広報・記録プログラム」。
地元にゆかりのある作家やギャラリー、関係者、さらには市民とともに地域と美術の魅力を掘り起こしていきます。
▌展示エリアのについて
「展覧会プログラム」「イベント・プログラム」の会場をアルファベットで表記(赤が展覧会プログラム会場、青がイベント・プログラム会場)。特に展覧会プログラムの会場は「南浦和エリア」「浦和-中浦和エリア」「秋ヶ瀬エリア」「北浦和エリア」「大宮エリア」「ステラタウンエリア」の6つのエリアに分け、エリアごとに展覧会の内容を紹介しています。なお、会場位置の詳細は各企画の詳細でご確認ください。

▌展覧会プログラム/イベント・プログラム 会場一覧
会場記号 | 企画名 | 会場名 |
A | 金沢健一 延長線上のマリオネット |
さいたま市文化センター |
B1 | ko-u-ki-shi-n 「まだ見ぬ、わたしたち」 |
STAND COFFEE コトコト Gallery-B |
B2 |
斉藤真起個展「雨さえ明るい」 | STAND COFFEE コトコト Gallery-B |
B3 |
高草木裕子展 タカ・タカ・タカ | STAND COFFEE コトコト Gallery-B |
C1 | 安部典子展 | ギャラリー彩光舎 |
D | チャ・スンオン展-Moon Detour | つきのみちくさ |
E | 街をかざるエクストラ - くもをくむ |
さいたま市立高砂小学校体育館 |
F1 | 瑛九再考 | 浦和コミュニティセンター |
F2 | 街をかざるエクストラ ー 本太小学校 |
浦和パルコ |
G1 | またお会いしましょう - 対極を超えて - |
埼玉会館 |
G2 | 埼玉会館エスプラナード展2023 | 埼玉会館 |
G3 | 埼玉会館と浦和の街 | 埼玉会館 |
G0 | 卓上の芸術祭 | レストランやま(埼玉会館)、他 |
H1 | 宮嶋結香展 | 柳沢画廊 |
H2 | 木村真由美展 | 柳沢画廊 |
I | ONVO SALON × Gallery Pepin - 今月の1枚 #35 柳早苗 |
ONVO SALON URAWA |
会場記号 | 企画名 | 会場名 |
J | 街をかざるエクストラ ― 埼玉大学付属小学校 |
ヒアシンスハウス |
K | てれどろ2023 | ギャラリー健 |
L・M |
国際野外の表現展秋ヶ瀬2023 | 秋ヶ瀬公園、プラザウエスト |
N |
カメラ空間体験バスツアー | 国立学校法人埼玉大学 |
O1 | 2023CAF ネビュラ展 - 埼玉前衛からCAF ネビュラへ |
埼玉県立近代美術館 |
O2 | アートミーティングat さいたま国際芸術祭 |
埼玉県立近代美術館 |
P | さいたま新都心のパブリックアート | さいたま新都心駅西口周辺 |
Q | 素描展 ― エル・ポエタ 教室講師による ー |
Gallery エル・ポエタ |
R1 | MOYAN「周縁の身体」展 | 氷川参道ギャラリー |
R2 | 宇野之雅展 | 氷川参道ギャラリー |
S・U | 地域経済とアート | シャーメゾン「モーリエ大宮」、桜木公民館 |
T | 街をかざるエクストラ - 桜木小学校 |
M's SQUARE |
V | ペンタブアート・プロジェクト | 西部コミュニティセンター |
W1 | Women’s Lives 女たちは生きている |
ノースギャラリー |
W2 | 白昼の不安と憂鬱 | ノースギャラリー |
X | 保育者資質向上研修会 ~ 振付の決まっていない踊り ~ |
あいぱれっと |
▌さいたま国際芸術祭2023について
芸術祭テーマ 「わたしたち」
2023年10月7日(土)~12月10日(日)
【ディレクター】現代アートチーム 目 [mé]
【メインサイト】旧市民会館おおみや
【その他の会場】RaiBoC Hall(市民会館おおみや)、氷川の杜ひろば(大宮図書館)、大宮盆栽美術館、漫画会館、
岩槻人形博物館、鉄道博物館、埼玉県立近代美術館、うらわ美術館、さいたま市文化センター、その他市内各所
【メイン会場開館時間】[日・火~木]10:00 ~18:00、[金・土]10:00~20:00(最終入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)
【主催】さいたま国際芸術祭実行委員会
【お問合せ】さいたま国際芸術祭実行委員会事務局
〒336-0024 さいたま市南区根岸1-7-1 TEL:048-767-5411(受付時間/火~土9:00~17:00)
FAX :048-767-5351
▍メッセージ
あなたにとって「わたしたち」とは、誰を指すだろう。
日本を代表する「生活都市」さいたま。人々が日本の中心地へ向かい、そして戻ってくる場所。中心へ、あるいは発展の一途へと脈々と続けられる人間の行動を、とても間近に、そしてそっと側から眺める都市。確たる「主体」というような、積極的な視点からは少しだけ身を引いた、漠然とした感性のあわいが留まる地。この地域には語りきれないほど多種多様の魅力がある。しかし、それをこうだと決定づけようとした瞬間、何かふっと大切なものが失われてしまう、そんな感覚を伴うことがある。いつの間にか加担してしまうこの現実世界から少し距離を取るために、私が尚も「わたし」であり続けるために、決して誰かに明確に語られることなく、とても密やかに日常に繰り広げられる、人間の「無自覚」への微かな抵抗。
この客体的な空間さいたまから、芸術祭を、そして都市を、更にはこの世界を、もう一度「みる」。気候変動、社会格差、分断、戦争。現代社会を取り巻く、もはや私たち自身の加害性を抜きに語ることのできない様々な問題。この時代を生きる私たちは、一体どのように「わたし」の延長線上に、この世界を捉えることができるだろう。あらためて、私たちが「わたしたち」をみる。そんな機会を、このさいたまの地から届けたい。
現代アートチーム 目[mé]